石塔 人は石を刻むのが好きなんだ |
山頂標識 |
●山頂に設置された山名表示物。材質、形状、記載内容、設置者は多種多様。写真:南あわじ市灘黒岩/諭鶴羽山 |
仏足石 |
●お釈迦様の象徴として足裏の形を石に刻んだもの。仏像以前は礼拝の対象だった。写真:丹波市山南町岩屋/石龕寺 |
●指に火炎、かがとに冠、中央に転法輪、輪の周囲に宝剣・魚・瓶・貝等の諸相。写真:丹波市春日町野瀬/観音寺 |
六地蔵 |
●輪廻転生の六道(地獄道/餓鬼道/畜生道/修羅道/人間道/天道)で衆生救済する地蔵。写真:丹波篠山市住山/高仙寺跡 |
●一つの石に地蔵が六つ刻まれた一石六地蔵。六地蔵の多くは墓地入口に立てられる。写真:丹波篠山市鷲尾/大日堂 |
●集落の結界守護として峠に立てられたものもある。写真:丹波市青垣町大名草/青垣峠の六地蔵尊 |
●丸彫り石像。左から天道、修羅道、餓鬼道、地獄道、人間道、畜生道。並び順は色々。 写真:丹波篠山市高倉/高蔵寺 |
●舟形光背のある厚肉彫り石像。左から日光地蔵、持地地蔵、宝珠地蔵、徐蓋障地蔵、宝印地蔵、檀陀地蔵。 写真:同上 |
丁石・町石 |
●道の距離1丁毎に立てて道程を示したもの。1丁(町)=60間=109m。写真:三田市尼寺/東光山花山院 |
●五輪卒塔婆型の丁石。一般的に目的地までの残距離が刻まれている。写真:三田市波豆川/大舟寺参道 |
●町石卒塔婆。丁、町の使い分けは諸説ありこの塔は町の字が使われている。 解説板 写真:丹波市山南町/石龕寺 |
●丁石地蔵。舟形光背に丁数と奉納者名が刻まれている。 写真:福知山市字上野条/三岳山三嶽神社 |
種子板碑 |
●十三仏種子板碑。初7日から33回忌の13本地仏を板碑に種子(梵字)で印したもの。神崎郡/塩谷十三仏種子板碑群 |
●二尊種子板碑。大日如来と不空成就如来を現す梵字二文字が大きく刻まれている。三田市上槻瀬/二尊種子板碑 |
石棺仏 |
●古墳の石棺を後年再利用したもの。蓋石の内側に阿弥陀坐像を陽刻している。写真:加西市玉野町/山伏峠 |
笠塔婆 |
●供養のための角柱状または板状の石塔で上に屋根(笠)をのせたもの。写真:加西市坂本町/法華山一乗寺 |
題目塔 |
●題目が刻まれた供養塔。日蓮宗では「南無妙法蓮華経」の文句を題目という。写真:豊能郡能勢町長谷/才ノ神峠 |
下乗石・下馬石 |
●社寺入口にありこれより先に進む者は馬や乗り物から降りるよう礼儀を求めている。写真:桜井市多武峰/談山神社 |
●皇族が下乗する場所を示している(皇族に限ってはここまで乗り物に乗ってよい)。写真:宍粟市一宮町/伊和神社 |
●下馬石。これより先、乗馬を禁ずる。砂に書いたような筆法で彫られている。写真:箕面市粟生間谷/勝尾寺 |
伊能忠敬笹山領測量の道碑 |
●篠山領測量の史実を後世に伝えようと市民グループが2015~2017年にかけて12基建立。写真:丹波篠山市追入 |
●伊能測量隊が200年前に作成した伊能大図127番・136番から篠山部分を拡大 ※米国議会図書館より引用/建物 |
☆天体観測、○宿場 |
法華読誦三千部塔 |
●妙法蓮華経を三千部読誦した記念の供養塔。写真:丹波篠山市黒岡 |
三界萬霊塔 |
●(左端)すべての精霊を供養するために建てられた。「塔」の代りに「等」と刻まれている。写真:丹波篠山市大渕/浄居寺 |
●一石五輪塔に三界萬霊供養塔と刻まれている。写真:丹波篠山市今田町下立杭/捨地蔵 |
経塚 |
●経典を土中に埋納したもので直径3m程のお椀形に小石が積まれている。写真:丹波篠山市火打岩/平石山経塚 |
●基壇を設けて石塔が積まれている。写真:丹波篠山市野々垣/心月山徳寿寺 |
●経塚堂の中に高さ1間、横3間四方の経塚がある。写真:丹波市氷上町市辺/二宮神社 |
藩境石柱・国境石 |
●これより西、篠山領。亀山藩との境に立てられた。写真:丹波篠山市川原 |
筆子塚 |
●ふでこ塚。寺子屋の師匠を偲んで教え子が立てたもの。筆の穂先を模した形をしている。写真:丹波篠山市西野々 |
庚申塔 |
●庚神を祀る文字塔。各戸が庚申の夜に集まる「庚申待ち行事」の祈念碑。写真:丹波篠山市波賀野新田/秋葉神社 |
寄進標柱・寄進者芳名碑 |
●社寺に金品を寄進した印。金額、寄進者名、寄進者住所が刻まれる。写真:丹波篠山市大山下/愛宕神社 |
●瑞垣に刻まれることが多い。写真:丹波篠山市宮田/恵比寿神社 |
●道路改修事業の寄進者芳名が刻まれた板碑型。写真:丹波篠山市追入/瓶割峠・国領坂 |
五輪塔 |
●江戸中期以前の墓の形。5つの輪が宇宙の5大要素を表現。輪を分離できないものは一石五輪塔。写真:丹波篠山市住山 |
●全て丸石の五輪塔。写真:丹波篠山市西古佐/地蔵 |
宝篋印塔 |
●宝篋印陀羅尼の経文を納めた塔。供養塔・墓碑塔にも使われる。写真:丹波篠山市小野奥谷 |
地蔵菩薩 |
●弥勒菩薩が現れるまでの間衆生を救済する。丸坊主、右手錫杖、左手宝珠、裸足。写真:丹波篠山市沢田/澤田山小林寺 |
●座像。座禅のように両足先をももに乗せた結跏趺坐(けっかふざ)。写真:丹波篠山市野中 |
●半座像。片膝を立てた半跏趺坐(はんかふざ)。写真:丹波篠山市上宿/血寄地蔵 |
仁王 |
●寺院の守護神。金剛力士。金剛杵(こんごうしょ)を持つ。阿形像と吽形像の一対。写真:丹波篠山市野中/永久山西禅寺 |
三十三観音菩薩 |
●観音菩薩が衆生の悩みに応じて33種の姿に化身したもの。衆生を済度する。写真:丹波篠山市野々垣/心月山徳寿寺 |
名 称 | 場 所 | 備 考 | |
---|---|---|---|
燈明寺 | 丹波篠山市草ノ上 | 草ノ上観音 | |
倶利迦羅山明弘寺 | 丹波篠山市栗柄 | ||
心月山徳寿寺 | 丹波篠山市野々垣 | ||
弥勒堂 | 丹波篠山市西岡屋 | ||
二老山和田寺 | 丹波篠山市今田町下小野原 | ||
清瀧山弘誓寺 | 丹波篠山市宇土 | 寺の裏山に巡拝路 | |
三十三観音 | 丹波篠山市県守 | ||
薬師堂 | 丹波篠山市大熊 | ||
寂静山西谷寺 | 丹波篠山市西谷 |
薬師如来 |
●衆生の病苦を救う。手に薬壷(やっこ)を持つ。写真:丹波篠山市北/東護山医王寺 |
一字一石供養塔 |
●供養するためにお経を小石一つに一文字づつ写経して埋めたもの。一石一字塔。写真:丹波篠山市市野々/大雲山久昌寺 |
力士碑 |
●引退力士を顕彰する碑。門人・弟子が街道筋の目立つ場所に立てた。 写真:丹波篠山市草野 |
道路元標 |
●道路の起点・終点を示す標識。大正8年道路法により各町村毎に1基設置することが定められた。写真:丹波篠山市日置 |
川越安全碑 |
●橋の無い時代に旅人の川越えの無事を祈念した碑。写真:丹波篠山市東吹 |
頌徳碑・顕彰碑・追慕碑 |
●偉人・貢献者・義人を称える碑。○○先生。写真:丹波篠山市北新町/青山神社 |
発祥碑・生誕之碑 |
●学校発祥地、学校跡、バス路線発祥地、デカンショ節発祥地。写真:丹波篠山市北新町/農校発祥之地碑 |
忠魂碑 |
●戦死者慰霊碑。大正天皇即位記念事業で建立されたものが多い。招魂碑、殉国碑、英魂碑、伝芳塔。写真:丹波篠山市黒田 |
六十六部廻国塔 |
●全国66ヶ国の寺社にお経を納めて歩く巡礼を達成した記念の塔。願文も刻まれている。写真:丹波篠山市知足 |
禁葷酒塔 |
●寺の山門前に立つ戒壇石・結界石。匂いの強い野菜や酒・肉の持込みを禁ずる。写真:丹波篠山市宇土/清瀧山弘誓寺 |
●酒・ネギ・ラッキョウ・ニンニク・玉葱・ニラ・獣肉・鳥肉・魚は修業に差し障る。不殺生戒。写真:丹波篠山市沢田/小林寺 |
●この塔は「葷」を「五辛」としている。写真:さぬき市志度/補陀洛山志度寺 |
●基壇に厚みがあり、石柱頂部に飾り彫りを施す等装飾性の高い意匠になっている。写真:兵庫県西宮市/神呪寺 |
千部供養塔・百万供養塔 |
●千部供養塔。大乗妙典(南無妙法蓮華経)千回読誦を記念に立てた塔。側面に願文。写真:丹波篠山市真南条中 |
●百万供養塔。念仏塔。皆で唱えた念仏が百万遍に達したのを記念して立てた塔。写真:丹波篠山市垣屋 |
記念碑(竣工記念、竣功記念、改修記念、開墾記念) ※市外域含む |
●困難な事業を完遂した記念として立てられる。裏面に経緯等が刻まれている。写真:丹波篠山市今田町上立杭 |
命名碑 |
●特別に命名した場所に立てられる。写真:丹波篠山市大山下 |
●ダムの命名碑。背面にダム・貯水池諸元が刻まれている。写真:黒部市宇奈月町/宇奈月ダム |
役行者 |
●修験道の開祖。高下駄を履き杖をついた髭の老人像。二匹の鬼を従える。写真:丹波篠山市火打岩/三嶽 |
●自然石を刻んで役行者(右)を浮き彫りしたもの。左は不動明王。写真:丹波篠山市油井/山上山 |
石造多層塔 |
●標柱や供養として立てられる。三重、五重、七重、九重、十三重。十一重はない。写真:丹波篠山市味間南/松尾山文保寺 |
道祖神 |
●双体道祖神。村境の道路沿いに立てられる。悪霊や疫病が侵入しないよう村を守護する。写真:丹波篠山市鷲尾 |
旧趾碑・旧蹟碑 |
●神社が遷宮された際の跡地に立てられる。舊 → 旧。写真:丹波篠山市杉/島姫神社跡 |
不動明王 |
●大日如来の化身。厄難除災と煩悩を鎮める。右手は悪を断つ剣、左手は救済の索。写真:丹波篠山市真南条上/龍蔵寺 |
●滝壺の像。前方は制多迦童子(せいたかどうじ)と矜羯羅童子(こんがらどうじ)。写真:丹波篠山市栗柄/倶利迦羅不動尊 |